梅干し好きな主人が今まで食べた梅干しの中で
いちばん美味しいと言っていた梅干し。
それは私が習っていたお茶の先生が漬けたものでした。
お店を始めてからお稽古に通えなくなっても、
梅干しとたくあんを毎年必ず届けてくれるのでした。
いつでも教えてあげるよと言ってくれて、
でも先生が漬けてくれるのがきっと一番おいしいし、
とずっとそんな怠け心で。
そして今年も出来たての梅干しが届きました。
ジュワっと水分の多い酸っぱい梅干し。
幾分赤いのは孫のKちゃんが引き継いだから。
もうすぐ先生の新盆。
お茶、お花、料理から暮らしのことまで
何でも教えてくれました。
心残りはただ一つ、
先生から直接梅干しの作り方を習わなかったことでした。